履きやすい革靴・ローファー
靴紐がないデザインの革靴の代表格ともいえる「ローファー」。
初めて履いた革靴は、制服に合わせて購入したローファーだった、といった思い出を持つ人も少なくないでしょう。フォーマル感のあるデザインでありながら、靴紐がないことで脱ぎ履きがしやすいローファーは、高校生をはじめとする学生の靴の定番というイメージがあるかもしれません。
実際に、学校の制服に合わせた指定靴としてローファーが使われているというケースもあるようです。
丈夫で脱ぎ履きがしやすいため、学生のみならずビジネスマンなどでもローファーを愛用しているという人もいるくらいです。
ローファーの種類
ともあれ、今も昔も、学生のための靴として人気が高いローファー。新学期などには、靴屋さんに学生ローファーコーナーが設けられることもあります。ところで、ひとことで「ローファー」といっても、その種類は様々なものがあります。
もっともベーシックな「これぞローファー」といった形をしているのは「コインローファー」とか「ペニーローファー」などと呼ばれるタイプのローファーです。コインローファー(ペニーローファー)は、甲の部分に取り付けられた「サドル」と呼ばれる装飾部分に、切り込みが入っているデザインが特徴となっています。
コインローファーと呼ばれているのは、サドル部の切り込み部分に、アメリカの学生たちが1セント硬貨(ペニー)を挟み込んで使用していたためといわれており、サドル部分がソール部分にまで伸びた「フルサドル」というモデルや、サドル部分が糸で巻いたように止めつけられている「ビーフロール」と呼ばれるモデルもあります。
いずれにせよ、シンプルなデザインのローファーなので、学生ローファーとしてもっとも人気の高いデザインです。
コインローファーの他には、サドルのかわりに甲部分にタッセル(房飾り)がついたタッセルローファーや、ホースビットと呼ばれる馬具をイメージした装飾が付けられたビットローファーなどもあります。タッセルローファーやビットローファーは、コインローファーについで学生ローファーの人気デザインです。